省エネで安いからLEDは素晴らしい・・・という謳い文句には御注意下さい。LEDは効率が悪い照明装置であって、明るく見えるだけで実際には明るくありません。
特に安価な海外製品に多く見られるのが、「長寿命」を謳いながら実際には僅か数日〜数ヶ月程で点かなくなり、光量が極端に減退してしまう事があります。
これらは設計が甘く、素子(チップ)が粗悪で、放熱環境が不十分で過熱し高温になった為に起こります。
どんなに安くても(高ければ良いと言う意味でもありませんが)すぐ故障してしまっては何の意味もありません。
また省エネを強調するあまり、消費電力を減らしてわずかな数の貧弱なLED素子しか採用しない照明装置がとても多く見られます。
多くの方が勘違いされていますが、LED単体は確かに小電力(低消費電力)ではありますが、決して省電力では無いということです。
LEDはもともと効率が悪く暗く照射できる範囲も非常に限定されます。(LEDの電力変換効率は蛍光灯と比較して優秀なものでも80〜90%位です。)
ですので、明るいと錯覚して暗いまま(光量不足状態)知らずに使用して飼育していくと、必ず魚や水草、サンゴなどは成長不良(障害)を起こします。
水槽でLEDを主照明としてお使いいただく時の注意点
絶対光量(最低限、生命を維持・保持していくのに必要な光量)が不足した場合、魚の色褪せ(色彩異常)が起こります。魚の場合は直ちに生命に関わるような障害は
比較的少ないですが、体力や免疫力が落ちることで病気に罹りやすくなることがありますので注意が必要です。
また水草、サンゴ、イソギンチャクなどの無脊椎動物の場合、光量が不足すると体色異常に止まらず生命の維持にも支障が出ますので、十分にご注意下さい。
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