LEDを水槽用照明としてお使いになる場合の御注意



お使いのLED照明でこんなことありませんか?

●明るい(明るく見える)のに水草が育たない。

●照明をLEDに変えてから、病気がちになった。

●水槽が以前よりも暗く見える(感じる)ようになった。

●魚やサンゴの色が褪せた(退色、変色)、模様等が消えてしまった。

●一部分が点灯不良、あるいは点灯していても発光しなくなった。

●本体(灯具)や球が触れないほど異常に熱くなっている・・・など

 

安価なLED製品にご注意を!

省エネで安いからLEDは素晴らしい・・・という謳い文句には御注意下さい。LEDは効率が悪い照明装置であって、明るく見えるだけで実際には明るくありません。
特に安価な海外製品に多く見られるのが、「長寿命」を謳いながら実際には僅か数日〜数ヶ月程で点かなくなり、光量が極端に減退してしまう事があります。
これらは設計が甘く、素子(チップ)が粗悪で、放熱環境が不十分で過熱し高温になった為に起こります。
どんなに安くても(高ければ良いと言う意味でもありませんが)すぐ故障してしまっては何の意味もありません。

また省エネを強調するあまり、消費電力を減らしてわずかな数の貧弱なLED素子しか採用しない照明装置がとても多く見られます。
多くの方が勘違いされていますが、LED単体は確かに小電力(低消費電力)ではありますが、決して省電力では無いということです。
LEDはもともと効率が悪く暗く照射できる範囲も非常に限定されます。(LEDの電力変換効率は蛍光灯と比較して優秀なものでも8090%位です。)
ですので、明るいと錯覚して暗いまま(光量不足状態)知らずに使用して飼育していくと、必ず魚や水草、サンゴなどは成長不良(障害)を起こします。

水槽でLEDを主照明としてお使いいただく時の注意点

絶対光量(最低限、生命を維持・保持していくのに必要な光量)が不足した場合、魚の色褪せ(色彩異常)が起こります。魚の場合は直ちに生命に関わるような障害は
比較的少ないですが、体力や免疫力が落ちることで病気に罹りやすくなることがありますので注意が必要です。
また水草、サンゴ、イソギンチャクなどの無脊椎動物の場合、光量が不足すると体色異常に止まらず生命の維持にも支障が出ますので、十分にご注意下さい。

光量不足で色彩(異常)退色したソメヤワケヤッコ(2011512日撮影)

適正な照明に変更後、鮮やかで正常な色彩に回復(20111024日撮影)

光量不足で調子を崩したスターポリプホワイト(2011512日撮影)

回復して、順調に成長&増殖中(20111024日撮影)


※上のソメワケヤッコ及びスターポリプは同一個体です。使用照明はLED-BCB21-KS2本、LED-BB450-KS1本で1日約8時間照射です。


LEDを水槽照明(メイン)としてお使いになる場合の御注意

※極端に高温になってしまうような通気性の極端に悪い環境でのご使用はお避け下さい。照明器具は発熱しますので、風通しを良くし
十分に放熱可能な状態で御使用下さい。異常高温になると、製品の寿命を極端に縮めたり、変形、及び故障等の原因となります。

LED
について豆知識

LEDは明るい!??? 最近LED=エコとしての宣伝文句を多く聞きますが、アクアリウムにとって本当にエコなのでしょうか?

例えば、今まで順調に60cm水槽で20Wタイプの蛍光灯を3本使用して(合計約 60W)水草を綺麗に育成してるとします。
それを例えばエコになるからと消費電力が1/3になるという20W程度のLEDに替えた場合、今までと同じに行くでしょうか?

答えは↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


絶対にうまくいきません。なぜならLEDは暗いからです。暗いはずない!?明るいと思っている人は思い込みと目の錯覚です。
人の目は非常にいい加減に出来ていて、明るく感じるのと実際に数値として明るいのは違います。明るく見えるのは発光面積
あたりの発光量(輝度)が高いから明るく見えてしまうのです。

例えば、半分の光量でも発光面積が1/4なら明るく(眩しく)見えるのは誰でもわかると思います。また必然的に照射面積
にも影響が出ます。水槽に入るLEDの光は輝度が高く直進性が強いですが、照射面積は非常に狭くなり、水槽の隅まで
照らすことは出来ません。その為、LEDは認識させるのは得意だが、照らすのは不得手と言われています。例をあげると
信号機などにはLEDは非常に向いていると言えますが(認識させる用途)、懐中電灯などには不向きです。(照らす用途)

そして一番致命的なことは蛍光灯と比較してLEDは効率が良くないということです。例えば蛍光灯が20W100の力(光)を
出していたとして、LEDの場合は同じ20Wの消費電力で5090前後の力しか出せません。つまり蛍光灯と同じ力(光)を
再現するには蛍光灯よりも消費電力を使わなくてはならないのです。

それなのに消費電力を1/3LEDにしまうということは光量も1/41/3に大幅に減ってしまうことになります。

今までより60%以上も暗くなれば結果的に水槽は崩壊してしまい、生物は育ちません。これが本当にエコか考えてみて下さい。


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